毘沙門天(2014Limited 15体完全限定 シリアルナンバープレート付)

2014(平成26)年のLimitedは、「毘沙門天」Standardをベースにしたものでした。
黒っぽい毘沙門天に、金色の縁取りを施すとってもクールな姿でした。
「イSム」ブランドマネージャー様が初めてプロデユースされた、想い出深い作品なのだそうです。

2014Limitedは、何と「15体完全限定」という激レアな毘沙門天でした。
彩色師・篁千礼氏による特別彩色で、シリアルナンバープレート(1~15)が付いたんですよ。
「河越御所」に届いたのはシリアルナンバー「10」でした。

予約受付の開始時間に電話して、繋がったら限定数に収まることができるという結構スリリングなことをしていました。
仕事している時間で、開始時間の5秒前からダイヤルするという秘技により、こうして少数限定の2014Limitedを入手することができました。

 

同じデザインで「仏像ワールド」からリアル仏像「木造毘沙門天立像」が発売されていましたが、毘沙門天2014Limitedよりも黒い毘沙門天をベースにしたもので、彩色も篁千礼氏によるものでしたが画像の2014Limitedとは別物でしたよ。

 

もう10年以上も、そのまま飾っていましたのでね。
鮮やかな金色が、この様にくすんでしまいましたよ。
見方によっては風合が増したとでもいいましょうか。

 

瞳も含めて〝お顔〟の様子は、ノーマルなStandardサイズと同じですね。
この画像では、判り辛くなっていますが、黄色っぽく見える箇所が金色だったところです。

イSム「毘沙門天」は3種類ありますが、「河越御所」はStandardサイズこそが最高の出来映えだと自信をもってお勧めしますよ。
Standardサイズにみえる、この〝ふくよかさ〟が本物の願成就院モデル「毘沙門天」と瓜二つなのですよ。
是非、実物でご覧になって、S-CLASSやTanaCOCOROサイズと比較してくださいな。
「毘沙門天」Standardの素晴らしさがお解りいただけることでしょう。

 

まるで〝丸窓から覗いている〟かの様ですが、円形光背から毘沙門天2014Limitedの後頭部を見ています。
筆の運び方が推測できる、金色の顔料が善き塩梅で残っています。

 

胸甲には金色の唐草文様が描かれています。
購入当時の鮮やかさは、残念ながら失われていますが逆に趣が増しているのです。

下半身に纏っている下甲には「亀甲文様」が丁寧に描かれています。
縁取りや他の各模様も絶妙な濃淡や太さ・細さで描かれています。



例えば胸甲を拡大して観ると

確かに胸甲に唐草文様が描かれていますが、その周辺にもご注目ください。
縁取りだけでなく、ベルトや金具にも繊細な塗りが施されています。



胸から腹にかけて

ベタ塗りではない、絶妙な濃淡の表現。
縁取りも太い/細いラインが見事なバランスで、しかも10年以上が経過したことで〝歴史を感じさせる〟褪色を見せています。

 

2014Limitedでは、左の掌(てのひら)に乗せられた宝塔は金色に塗られています。
時間の経過により、渋味が増しているのです。

 

鎧の装飾としての金色と宝塔の色合い、調和がとれていますね。

 

左側から、宝塔越しに毘沙門天2-24Limitedを観ています。
各所の注し色が、統一的で調和がとれています。
横から観ていても〝目力〟(めぢから)の強さが伝わってきますね。



では、右手で掲げている三叉戟(さんさげき)を観察しますね。

敢えて鎧の金色との〝一体感〟をご理解いただける様にしてみました。



前々から言っていますがね、

鉾の先端が、小っさい。
もっと大きくてもイイのにぃ。
でも、実際に戦場で使われていた槍先も小さいものが多いですからね。
あまり文句は言えない(笑)。



伊豆国願成就院モデルの毘沙門天は、重厚感が魅力です。

ほらっ、毘沙門天なのに〝不動〟の威勢を併せ持っているんですよ。
「カッコいい」ぢゃないですよね、純粋な「強さ」を体現しています。
北条時政のことを〝粋な坂東武者〟とは思っていませんが、それでも混沌とした中世前期を生き抜いた武者(むさ)の心意気が表現されている造ですからね。
本物準拠の「毘沙門天」Standardサイズが純粋な「強さ」を備えているのです。
Limitedで特別彩色を纏った「毘沙門天」もまた艶やかで純粋な「強さ」を備えていない訳がないのです。



チラリと袖口から覗く籠手も

燻した金の注し色が、素敵な主張をしているのです。
何とも美しいことではありませんか。



宝塔を乗せた左手も同様で、籠手に見える燻した様な金色が

鎧の注し色と見事に連結・調和しています。
黒/焦茶っぽい下地に、金色の相性は素晴らしく良いものですからね。
美しくなるに決まっているのです。



腰周りを防護する下甲には亀甲文様が丁寧に描かれています。

山城国東寺の兜跋毘沙門天が着用している鎖鎧に連続した模様として見られることから〝毘沙門亀甲〟と呼ばれているのだそうです。

単純に金色を重ねていくのではなく、様々な金色を組み合わせることで完成した統一感の見事さを、この画像から読み取っていただきたいものです。



重厚感をたたえながら、腰の括れはしっかりとしているのです。

腰周りがスッキリしています。
あらっ、〝毘沙門亀甲〟って前だけなのね。

 

前から横にかけて〝毘沙門亀甲〟が描かれていますから、素敵なのにぃ。
臑甲の凹凸も、丁寧に金色が注されています。
裳が軽やかに流れていますね。

 

でも、こうして観ると〝毘沙門亀甲〟が後ろまで回っていないというのが正解かもしれませんね。
全てが〝毘沙門亀甲〟で覆ってしまうよりも変化がある方が、バランス良く感じます。

 

重なる鎧、動きのある裳・・・と案外複雑な造形なのですが、燻した金色が注されると、〝個性〟が際立ちますね。



視点を変えて、毘沙門天2014Limitedを観ています。

燻した金色と表現しましたが、ノーマルの毘沙門天Standardサイズよりもだいぶ明るいお姿ですね。
これだから〝Limitedは止められない〟のですよ。